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Rickeyクルーズに通うことになったきっかけは?
Rickeyクルーズは、一番自分らしくいれたのと、スタッフの配慮がきめ細やかで『ここならやっていけそう』と思い、ここに通うことを決めました。
忘れもしないですね(笑)
当時は色々な移行支援事業所を見学や体験をしていました。その中でもRickeyクルーズは、一番自分らしくいれたのと、スタッフの配慮がきめ細やかで『ここならやっていけそう』と思い、ここに通うことを決めました。
わからないことがあった時などに丁寧に教えてもらったことを覚えています。質問には全て答えてもらいました。
プログラムもRickeyクルーズでは座学ばかりだだけでなく、ウォーキングや身体を動かすことも良いなと思い、通うことを決めました。

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Rickeyクルーズではどんなことに取り組みましたか?
当時は『できない人間なんだな』と思っていた部分が多く、劣等感を抱えて生きてきましたが、Rickeyクルーズでの自己理解を通して、自分の見え方がわかり、自分に自信が持てるようになりました。
一番力を入れたのは自己理解です。
過去の職歴の中で『自分がなぜうまくいかないのか?』がなかなかわからない部分が多かったため、『自分自身をもっと知らないといけない!』と思ったので、通ってからずっと自己理解に時間をかけていました。
プログラムでは、特にSSTには積極的に参加しましたね。当時は『できない人間なんだな』と思っていた部分が多く、劣等感を抱えて生きてきましたが、Rickeyクルーズでの自己理解を通して、自分の見え方がわかり、自分に自信が持てるようになりました。Rickeyクルーズのスタッフの皆さんにも上手く気持ちを乗せてもらえたと思います(笑)
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Rickeyクルーズの活動で印象に残っていることは?
実際にオートバックスでのピット作業の中では補助的なことが多いですが、たまにお客様から声を掛けられたときに、SSTの経験を活かして対応することもできています。今後そういった機会が増えてくのであれば、RickeyクルーズのSSTで学んだことをこれからも活かしていければなと思います。
SSTが一番参加したプログラムで一番多かったと思います。
人それぞれの考え方の違いをいかに吸収して、それをぶつからないようにうまくまとめられるかは、活動を通してすごく落とし込めました。実際にオートバックスでのピット作業の中では補助的なことが多いですが、たまにお客様から声を掛けられたときに、SSTの経験を活かして対応することもできています。今後そういった機会が増えてくのであれば、RickeyクルーズのSSTで学んだことをこれからも活かしていければなと思います。

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今の仕事に就くことになった経緯は?
人事部長の藤沼さんと出会い、『ここまで親身になって自分のことを評価してくれる人もいないだろうな。これも運命だろうな』と思いました。
体験実習に参加したことがきっかけで、最初はタイヤ倉庫でのピッキング実習に参加しました。過去の職歴でも倉庫内での作業経験もあったので、実際にその経験を活かして動いていたら『筋がありそう』と評価してもらい、実習後の振り返りで、人事部長の藤沼さんから「オートバックスで働きたいと思うなら実際にはどうですか?」と声をかけてもらいました。
当初はまだRickeyクルーズに通い始めて1年も経っていなかったため、まだ早いような気もしたのですが、『これを逃したらもったいない』という気もしました。
実習をやってみて思いのほかできたことが多かったので、そのまま就職する道を選びました。職場が家から近く、通いやすかったことも決め手になったかもしれません。
人事部長の藤沼さんと出会い、『ここまで親身になって自分のことを評価してくれる人もいないだろうな。これも運命だろうな』と思いました。
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どのような就職活動をしましたか?
オートバックスで実習をしていた当時は『まだ就職活動に入るのは早いかな』と思っていましたが、実習をする機会があって、やってみようかなと思いはじめ、ある程度実習に行く機会を重ねていく中で段階的にここで働くつもりの覚悟を持ちはじめていたと思います。
今となって思えば、もし仕事が決まらなかった場合はハローワークにいって求人を探したりしたのかなと思います。もともと『人を助ける仕事がしたい』と思っていたので、福祉関係の仕事にも興味がありました。
オートバックスで実習をしていた当時は『まだ就職活動に入るのは早いかな』と思っていましたが、実習をする機会があって、やってみようかなと思いはじめ、ある程度実習に行く機会を重ねていく中で段階的にここで働くつもりの覚悟を持ちはじめていたと思います。

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働いてみてどうですか?
今では『タイヤ預かり事業部』で実習の現場責任者をやらせてもらっています。
『人のためになる仕事がしたい』という想いがあった中で、今では実習の現場責任者として、自分と同じように就労を目指している方にとって、少しでも何かの援助になっていると考えると、すごくやりがいを感じています。
今では『タイヤ預かり事業部』で実習の現場責任者をやらせてもらっています。
『人のためになる仕事がしたい』という想いがあった中で、今では実習の現場責任者として、自分と同じように就労を目指している方にとって、少しでも何かの援助になっていると考えると、すごくやりがいを感じています。
実習に参加した方が、後日談で支援員さんから「おかげさまで実習に参加した方が、○○会社に就職が決まりました!」と報告されると、すごく嬉しいですね。『その人の人生に携われて良かったな』と、やりがいを感じます。
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働き続ける上では何が大切だと考えますか?
自分を知ることと職場内でのコミュニケーションが一番大事だと思います。
自分を知らないと、いざ働くときに自分を伝えることができないですよね。自己理解をしっかり行うことで業務中の報連相が円滑に行えるようになります。
自分を知ることと職場内でのコミュニケーションが一番大事だと思います。
自分を知らないと、いざ働くときに自分を伝えることができないですよね。自己理解をしっかり行うことで業務中の報連相が円滑に行えるようになります。それができなければ、働き続ける上でつらくなっていくだろうし、自分としても自己理解を大事にしてきたからこそ、皆さんも大事にして欲しいなと思います。あとはしっかり報連相することが大事だと思います。
何かが起こってからでは遅いですし、小さな遅れが大きな信用失墜につながってしまうことがあると思うので、そこは自己理解と報連相・コミュニケーションがしっかりとれることが大事だと思います。

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これからの目標・夢は何ですか?
この実習に参加して良かったと思ってもらえるような実習の提供をし、いずれ独立するような、自分自身の経験談がどこかに活かせるようになっていけるような、事業を起こしてみたいなという夢ができました。昔から起業することに夢はあったので、そういう事業ができればいいなと思っています。
最近は『夢』というか、こういうことをやってみたいことが出てきました。
藤沼さんの影響を受けていることもありますが、この実習に参加して良かったと思ってもらえるような実習の提供をし、いずれ独立するような、自分自身の経験談がどこかに活かせるようになっていけるような、事業を起こしてみたいなという夢ができました。
昔から起業することに夢はあったので、そういう事業ができればいいなと思っています。
今はゼロ企業(障害(がい)者雇用の法定雇用率が0%の企業)の問題も多く抱えている中で、そういうところにもアプローチできたらなと思っています。社会貢献ではないですが、今の仕事を通して、自分もこういったことができるのではないかなと感じることが増えています。
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企業担当者様からひと言(雇用後の現在)
株式会社アイエーオートバックス
タイヤ預かり事業部 次長 布田 靖 様
佐藤さんが働き始めてから1週間くらいで『任せられる人だな』と思いました。
佐藤さんの能力、スキルが上がっていると今でも思っていて、雇用できて良かったなと思います。
当初はタイヤ預かり倉庫の責任者として心配なところもありました。私自身が配送等で現場を不在にすることもあるため、その間様子を見られないこともありましたが、今考えればその心配はいらなかったなと思います。
佐藤さんが働き始めてから1週間くらいで『任せられる人だな』と思いました。
佐藤さんの能力、スキルが上がっていると今でも思っていて、雇用できて良かったなと思います。
Rickeyクルーズに通った期間が1年も経たないうちに就職したようですが、当時はチャンスだったのではないかと思います。そこで『やってみよう』と思えたところは佐藤さんのひととなりだと思いますし、私たちもこの3年働きぶりを見てきて、すごく成長していると感じます。今では私がいなくても大丈夫で、繁忙期にも任せられる人材になってくれたなと思います。
佐藤さんの実習受け入れから雇用を通して、今後も何かしらの仕事でも実習として受入できる場があればいいなと思います。私自身、実習の場で就労移行支援事業所の方々と関わるようになったのはここ3~4年の話で、以前は全く接点がありませんでした。皆さんも実習に参加していただいて、どんどんこの場をこれからの就職活動等、次のステージに向けて活用していただきたいと思っています。

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企業担当者様からひと言
(ご本人の今後に向けて)
株式会社アイエーオートバックス
タイヤ預かり事業部 次長 布田 靖 様
佐藤さんの向かうところに私たちの会社があれば一番いいなと思います。ずっと働いてもらいたいのは本音ですが、佐藤さんの人生、たくさんのことをやってみたいということであれば、3年、5年…長くいたらまた変わってくると思います。
佐藤さんの『夢』についても聞きましたが、私たちとしてはずっとオートバックスにいてほしいですが、今後の佐藤さんが仕事を含めてどう向かっていくのか、ここにずっといるわけではないかもしれない、とも感じています。
スキルを高めて違う仕事に行くかもしれない。それでも良いと思います。この会社を利用して、自分の人生を生きていく術にする。それが会社の中にあればいいなとは思います。
佐藤さんがこれからどこに向かっていくのかなというのは私たちも考えるところですが、本人に夢があるのは非常に良いことだと思います。目標をもって仕事をすることは大事なことですね。
佐藤さんの向かうところに私たちの会社があれば一番いいなと思います。ずっと働いてもらいたいのは本音ですが、佐藤さんの人生、たくさんのことをやってみたいということであれば、3年、5年…長くいたらまた変わってくると思います。
毎月の就労定着支援での面談でも話していますが、佐藤さんが今どう思って・何を考えているかを聞けたのは非常に良かったです。一番は体調管理をしっかりして、健康であること。毎年実習受け入れもやっていますが、今後もそこはお願いしたいなと思います。
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ご本人からひと言
就労移行支援事業所に通うこの2年間は、可能性でしかないと思います。その中でうまくいく人、いかない人もいると思いますが、通う中で変わることはあると思います。そこで何かをつかめれば運命は変わり、切り開いた先には明るい未来が待っています。この貴重な2年間がより良いものにできるように頑張っていきましょう。
就労移行支援事業所に通うこの2年間は、可能性でしかないと思います。その中でうまくいく人、いかない人もいると思いますが、通う中で変わることはあると思います。そこで何かをつかめれば運命は変わり、切り開いた先には明るい未来が待っています。
この貴重な2年間がより良いものにできるように頑張っていきましょう。
「就労移行支援事業所に通えるこの2年を上手く活かして頑張ってください」という気持ちです。その限られた期間を活かすかどうかは自分次第です。
より活かすための秘訣は、『今自分が何に困っているのか』をもっと積極的に支援者のことを信用して、託すことが大事になると思います。自分の殻に閉じこもったままだとその2年も無駄になってしまいます。いかにその殻を破り切れるのかだと思います。

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Rickeyクルーズ担当者からひと言
担当支援員 千葉 弥生
最近は自信に満ち溢れていて、自己決定して自分で進む選択ができている印象があり、過去に自分に自信がなかった佐藤さんが、ここで働き始めてからはより、自分を好きになれて、認めてあげられているように思います。
思い返せば、当時は誰かに承認してほしかったり、背中を押してほしかったり、そういうシーンが多かったと思います。アイエーオートバックスで働き始めてからは、自分の足で地に足つけて自分の感覚で進んでいることが謙虚に見えてきました。本来の佐藤さんの力がどんどん育っている印象が非常に強いです。
当初はまだ自分の中での答えがわからない不安な状態の時に、アイエーオートバックスでの実習の話が来て、迷いもあったかもしれませんが、『ここを逃したら…』『ここがチャンスだ』と思えたことが運命を切り開いた第一歩だったと思います。
以前と比べて、面談の中で話す内容が変わりました。前は面談の場で1ヶ月の振り返りを修正することが多かったように思いますが、今は自己理解がさらに深まっており、Rickeyクルーズに通っていたころと比べてより就職してから深まって、自分のことがより客観的に見ることができているように感じます。
最近は自信に満ち溢れていて、自己決定して自分で進む選択ができている印象があり、過去に自分に自信がなかった佐藤さんが、ここで働き始めてからはより、自分を認めてあげられているように感じます。
株式会社アイエーオートバックスが考える
障害(がい)者雇用について
-株式会社アイエーオートバックス
管理部長 兼 人事部長 藤沼 紀行様-
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アイエーオートバックスの障害(がい)者雇用に対する考え方
障害(がい)者雇用を「社会貢献」としてではなく、「活躍してもらうこと」を前提に位置付けています。面接だけでは分からない適性を実習で見極め、本人が得意なことを活かして働けるよう、業務の切り出しや調整を行っています。挑戦する意欲を大切にし、【本人・家族・学校・支援機関・企業の五者間連携】を重視しながら、安定した雇用につなげています。
アイエーオートバックスは、2018年1月に設立され、宮城県と秋田県で営業を開始し、障害(がい)者雇用には2017年頃から取り組みを進め、特別支援学校との連携や実習受け入れを通じて体制を整えてきました。
障害(がい)者雇用を「社会貢献」としてではなく、「活躍してもらうこと」を前提に位置付けています。面接だけでは分からない適性を実習で見極め、本人が得意なことを活かして働けるよう、業務の切り出しや調整を行っています。挑戦する意欲を大切にし、【本人・家族・学校・支援機関・企業の五者間連携】を重視しながら、安定した雇用につなげています。

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Rickeyクルーズとアイエーオートバックスの出会い
支援機関との連携も積極的に行うようになりました。2019年からはRickeyクルーズとの関係を深めるようになりましたが、当時は仙台市内の就労移行支援事業所20か所くらいに電話をしました。その中の一つがRickeyクルーズでした。
支援機関との連携も積極的に行うようになりました。2019年からはRickeyクルーズとの関係を深めるようになりましたが、当時は仙台市内の就労移行支援事業所20か所くらいに電話をしました。その中の一つがRickeyクルーズでした。
それ以降は様々な情報交換や実習の連携等を行ってきました。私の考えとしては、採用面接はそこまで大切なことではなく、面接官に対する『演技』に過ぎず、訓練すれば誰でも上手に面接はできると思っています。問題はそれで入社した場合、入った後につらくなる可能性が高いことです。それを防ぐには、応募前に企業の見学や実習をすることが大事で、私の中では『実習9割・面接1割』だと思っています。ミスマッチを防ぐことは本人にとっても雇用主にとってもお互いに良いことですからね。
以前、「良い企業は良い支援機関とつながり、良い支援機関は良い企業とつながる」という言葉をもらったことがありました。この考えのもと、Rickeyクルーズとも良い関係性・良い連携を築いていきたいと思っています。
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アイエーオートバックスとしての実習受け入れや雇用に向けての意識
アイエーオートバックスとしては、『雇用主が準備した靴を履ける人を雇用する』のではなく、『その人に合う靴を一緒に作っていくことが大事』だと考えています。
オートバックスでの仕事も一つ一つを切り出すと色々な仕事があります。実習に来てもらった時にまずは、やれそうな仕事、やってもらいたい仕事があれば、それを選んでやってもらうようにしています。
アイエーオートバックスとしては、『雇用主が準備した靴を履ける人を雇用する』のではなく、『その人に合う靴を一緒に作っていくことが大事』だと考えています。
オートバックスでの仕事も一つ一つを切り出すと色々な仕事があります。実習に来てもらった時にまずは、やれそうな仕事、やってもらいたい仕事があれば、それを選んでやってもらうようにしています。実習をやってみて、上手くできたことがあればそれをその人の仕事にすれば、雇用した時に実務としてやってもらう見込みが立てられます。やっていく中で「もっとできる仕事を増やしたい」ということであれば、その方の働く時間が増えるので、給与も増やしていけますよね。
このやり方は全ての事業者に当てはまるわけではなく、オートバックスのように多岐にわたる仕事がある環境、店舗を構えている仕事があるところにはハマる考え方だと思います。そういった考えを持って障害(がい)者雇用に取り組むようになってからの2019年以降は、職場定着率は100%を維持しています。これからも長く勤めて活躍してもらえればと思っています。

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今後のRickeyクルーズ(地域の就労移行支援事業所)との展望
以前は移行支援事業所の支援者が『企業様』と表現することも多かった印象があり、『企業に対して申し訳ない…』という感覚を持っている人も多かったと思います。ただ、これからの時代は逆になるでしょうね。企業が「弊社ではこういう仕事をしています」と、移行支援事業所に訪問してアドバイスをもらうような時代が来るはずです。
移行支援事業所と企業とのかかわりの中でお互いを高めあうような、刺激をしあうような関係性になっていけたら良いですね。地域のコミュニティとして、異業種同士の関わりは今後人を中心にして考えたときに、双方が生き残っていくための強みになるはずです。
可能な限り双方の取り組みに関しては前向きに考えて、支援者向けへの対話や出前講座等であったり、企業同士での社員研修をしあってみたりとか。型にはまらずに様々な角度から連携していけたら面白そうですよね。
―藤沼さんはいつも、移行支援事業所と企業とを対等に接してくれる印象があります
以前は移行支援事業所の支援者が『企業様』と表現することも多かった印象があり、『企業に対して申し訳ない…』という感覚を持っている人も多かったと思います。ただ、これからの時代は逆になるでしょうね。企業が「弊社ではこういう仕事をしています」と、移行支援事業所に訪問してアドバイスをもらうような時代が来るはずです。移行支援事業所と企業とが、お互いにとって良好な関係を作れるようにしていきたいですね。
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地域を盛り上げていこうとする姿勢や想いについて
最終的にオートバックスがなくなってしまったら意味がないですからね。何事も「会社が存続するため」にやっています。『雇用率を上げよう』とか、『行政から言われるから』という理由でダイバーシティ雇用をやっているわけではございません。
とにかく戦力になってもらうこと。そこに障害(がい)があろうがなかろうが関係ないと考えています。
宮城・仙台でもまだまだ取り組めることがあり、それが上手くハマっていけば、県としての障害(がい)者雇用率も上がっていけるはずだと思っています。
オートバックスにとっても同業他社があります。同じタイヤや、同じ芳香剤を扱っていますが、お客様の立場からしたら、最終的にどちらが選ぶかと言えば、最終的には人間力による人的戦力の差があるはずで、その差が上回った方が選ばれるのではと考えています。
そのため、時流に合わせて我々も変化していかなければならないんです。新卒採用だけでなく、中途採用、高齢者雇用、障害(がい)者雇用もしていきます。それらの個人の強みを店舗の、会社の強みに変えられるはずなので、会社が生き残っていくために、障害(がい)のある方の社会参加を今後はさらに促して行けたらいいなと思っています。
最終的にオートバックスがなくなってしまったら意味がないですからね。何事も「会社が存続するため」にやっています。『雇用率を上げよう』とか、『行政から言われるから』という理由でダイバーシティ雇用をやっているわけではございません。
とにかく戦力になってもらうこと。そこに障害(がい)があろうがなかろうが関係ないと考えています。
今は宮城県内の店舗で合計11名雇用しています。それぞれの職場ではスタッフ一人ひとりの意識の変化があって、共に働くことでのメリットがあることを感じてもらうことが大切です。お互いを尊重していければ、合理的配慮等の難しいことを自然と考えなくてもよくなります。

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最後にひと言
法定雇用率ありきではなく、会社にとってプラスになることを今後も言い続けていきたいですね。仙台市や宮城県から雇用促進に関する依頼を受けた時にも必ず伝えていることがあります。それは「就労移行支援事業所の方と二人三脚で定着支援・雇用継続に取り組んでいくことが大事であること」です。
障害(がい)者雇用を難しく捉えている企業も多いと思います。ただ、決して特別なことでもないですし、やらされ感でやることではないです。どんなメリットがあるのかを考えることが大事です。リスクの話をしているようでは進まないので。その人の能力を発揮できる可能性の話ができればよいですね。
色々な事ができるようになれば、間違いなく会社としての労働力や生産性が上がります。最終的には従業員の働き方改革にもつながっていきます。
法定雇用率ありきではなく、会社にとってプラスになることを今後も言い続けていきたいですね。仙台市や宮城県から雇用促進に関する依頼を受けた時にも必ず伝えていることがあります。それは「就労移行支援事業所の方と二人三脚で定着支援・雇用継続に取り組んでいくことが大事であること」です。就労支援機関は専門家であり、専門家からのサポートや悩み相談、家族との連絡等、会社として手の届かないところは必ずありますので、そういった部分は特に手を取り合って連携していくことが欠かせない要素だと思っています。
仕事上の問題であれば、責任を持って会社として解決します。お互いの支援の領域をしっかりと認識し合って、役割分担できればよいですね。