1
Rickeyクルーズに通う事になったきっかけは?
アイサポート仙台からの紹介で就労移行支援事業所があることを知りました。前職時代を振り返って、「もう少し事務スキル(Word、Excel、コミュニケーション)等を付けてから仕事を探してみては?」とお話があり、自分も「確かにそうだな」と思っていました。
就労移行支援事業所は複数あることも教えてもらい、Rickeyクルーズを見学/体験しました。Rickeyクルーズに通おうと思った決め手は、駅から近く通いやすいと思ったこと、事業所の雰囲気が良く、環境が良かったことでした。駅から事業所のすぐ近くまで点字ブロックもあるため、安心して移動することができました。信号のない短い横断歩道もありますが、十分に気を付けて渡りました。
決め手は、駅から近く通いやすいと思ったこと、事業所の雰囲気が良く、環境が良かったことでした。
アイサポート仙台からの紹介で就労移行支援事業所があることを知りました。前職時代を振り返って、「もう少し事務スキル(Word、Excel、コミュニケーション)等を付けてから仕事を探してみては?」とお話があり、自分も「確かにそうだな」と思っていました。
就労移行支援事業所は複数あることも教えてもらい、Rickeyクルーズを見学/体験しました。Rickeyクルーズに通おうと思った決め手は、駅から近く通いやすいと思ったこと、事業所の雰囲気が良く、環境が良かったことでした。駅から事業所のすぐ近くまで点字ブロックもあるため、安心して移動することができました。信号のない短い横断歩道もありますが、十分に気を付けて渡りました。

2

Rickeyクルーズではどんなことに取りくみましたか?
ビジネススキル、講座、Excel、履歴書の書き方等の基本的なところを訓練しました。事務系の仕事がしたいと思っていたため、WordやExcelのスキルは身につけたいと思っていました。
トレーニングは今の業務にとても役立っています。仕事でアンケートのフォーマットを作ることがあった際、Excelでフォーマットを作成し、アンケート回収後の表計算も実践できています。Rickeyクルーズで学ぶことができて本当に良かったです。
ビジネススキルで身につけたのは、電話応対のロールプレイを通した実践形式での学びでした。今では色々な方々から電話を受けますが、その実践を通して難しい対応についても学ぶことができました。
Rickeyクルーズでは自己理解も学びました。私の場合は視覚障がいがあり、「見え方・見えづらさ」の整理を行いました。自分の障がいについて発信することはこれまで全くやれていなかったですね。そこに時間を費やすことができたのはよかったです。
今はパソコンの画面サイズを200%、ゴシック太文字、文字サイズは最低でも18ptが見えやすいと自覚しています。小さい文字だと見えづらく、疲れを感じてしまう事もわかりました。
仕事上では、はじめは大きく印字したものを渡してもらっていましたが、今では自分でプリンターを使い、拡大印刷して見るようにしています。はじめに「見え方・見えづらさ」を配慮事項として職場の皆さんに伝えたことで、ご理解・配慮を頂くことにつなげられました。
私の場合は視覚障がいがあり、「見え方・見えづらさ」の整理を行いました。自分の障がいについて発信することはこれまで全くやれていなかったですね。
ビジネススキル、講座、Excel、履歴書の書き方等の基本的なところを訓練しました。事務系の仕事がしたいと思っていたため、WordやExcelのスキルは身につけたいと思っていました。
トレーニングは今の業務にとても役立っています。仕事でアンケートのフォーマットを作ることがあった際、Excelでフォーマットを作成し、アンケート回収後の表計算も実践できています。Rickeyクルーズで学ぶことができて本当に良かったです。
ビジネススキルで身につけたのは、電話応対のロールプレイを通した実践形式での学びでした。今では色々な方々から電話を受けますが、その実践を通して難しい対応についても学ぶことができました。
Rickeyクルーズでは自己理解も学びました。私の場合は視覚障がいがあり、「見え方・見えづらさ」の整理を行いました。自分の障がいについて発信することはこれまで全くやれていなかったですね。そこに時間を費やすことができたのはよかったです。
今はパソコンの画面サイズを200%、ゴシック太文字、文字サイズは最低でも18ptが見えやすいと自覚しています。小さい文字だと見えづらく、疲れを感じてしまう事もわかりました。
仕事上では、はじめは大きく印字したものを渡してもらっていましたが、今では自分でプリンターを使い、拡大印刷して見るようにしています。はじめに「見え方・見えづらさ」を配慮事項として職場の皆さんに伝えたことで、ご理解・配慮を頂くことにつなげられました。
3
Rickeyクルーズの活動で印象に残っている事は?
自分の障がいについて調べたことで、自分自身の振り返り、実感にもつながりました。「自分自身がどこまでできて、どこが苦手なのか」、それを説明する力をつけられて、自然とアピールポイントが見えて来て自信につながりました。
Rickeyクルーズあすと長町では毎朝の朝礼で手話講座を行っていますが、そういった活動も通して、自分の障がいだけでなく、他の障がいにも目を向ける機会につながりました。今でも手話で自己紹介くらいはできます。
自分の障がいについて調べたことで、自分自身の振り返り、実感にもつながりました。
自分の障がいについて調べたことで、自分自身の振り返り、実感にもつながりました。「自分自身がどこまでできて、どこが苦手なのか」、それを説明する力をつけられて、自然とアピールポイントが見えて来て自信につながりました。
Rickeyクルーズあすと長町では毎朝の朝礼で手話講座を行っていますが、そういった活動も通して、自分の障がいだけでなく、他の障がいにも目を向ける機会につながりました。今でも手話で自己紹介くらいはできます。

4

今の仕事に就くことになった経緯
前職で事務系の仕事をしていましたが、自分自身も力不足を感じ、当時の上司にも「もう少しスキルを身につけてきた方がよい」と言われたことがありました。その悔しさから「もっとスキルを身につけて事務をやりたい!」という気持ちも強くありましたし、元々鍼灸の勉強をしていたこともあったため、「医療関係の仕事に就きたい」という気持ちもありました。
Rickeyクルーズから仙台西多賀病院の求人案件について提案され、「ここなら今まで学んできたことも活かせる」という気持ちと「事務系の仕事に就きたい」という気持ちがマッチし、仙台西多賀病院に応募しました。
Rickeyクルーズから求人案件について提案され、「ここなら今まで学んできたことも活かせる」「事務系の仕事に就きたい」という気持ちがマッチし、応募しました。
前職で事務系の仕事をしていましたが、自分自身も力不足を感じ、当時の上司にも「もう少しスキルを身につけてきた方がよい」と言われたことがありました。その悔しさから「もっとスキルを身につけて事務をやりたい!」という気持ちも強くありましたし、元々鍼灸の勉強をしていたこともあったため、「医療関係の仕事に就きたい」という気持ちもありました。
Rickeyクルーズから仙台西多賀病院の求人案件について提案され、「ここなら今まで学んできたことも活かせる」という気持ちと「事務系の仕事に就きたい」という気持ちがマッチし、仙台西多賀病院に応募しました。
5
どのような就職活動をしましたか?
応募する前に、一度病院とRickeyクルーズ、相談支援事業所を交えて顔合わせを行いました。また、その後家族も交えて就職に向けて面談をしたうえで応募をしました。働く上での不安感等も応募する前にお話することが出来、安心して応募することが出来ました。
就職活動としては期間を急ぎながらも相手に伝わる応募書類作成もしなければならないため、時間がない中でもそこにはしっかりと濃い時間を費やしたことは今でも覚えています。
応募する前に、一度面談の機会を頂きました。働く上での不安感等も応募する前にお話することが出来ました。
応募する前に、一度病院とRickeyクルーズ、相談支援事業所を交えて顔合わせを行いました。また、その後家族も交えて就職に向けて面談をしたうえで応募をしました。働く上での不安感等も応募する前にお話することが出来、安心して応募することが出来ました。
就職活動としては期間を急ぎながらも相手に伝わる応募書類作成もしなければならないため、時間がない中でもそこにはしっかりと濃い時間を費やしたことは今でも覚えています。

6

働いてみてどうですか?
できないことはできるように、自分なりにいろいろと考えて仕事をしています。
当初は自己発信が課題でしたが、自分から発信することで、周りの助けを借りながら過ごしています。
自発的に行動することで、自信がつきました。できないことだけでなく、自分にできることは何かを意識して行動できるようにもなりました。
一番自信がついたのは電話対応ですね。最初は不安も多く間違いも多かったのですが、自分なりにどうしたらいいか考えました。当初はアドバイスされたことをメモに書いて振り返ることもありました。
今は電話の取り次ぎでどこにつなげばよいかすぐ対処できるように、あらかじめどう対応するか考えながら電話に出ています。たまに想定していないような電話が来ることもありますが、そういった内容の電話が来たら、相手の話を深く聞いてからつなぐなどしていき、これからもスキルアップと実践を積んでいきたいと思っています。
自信がつきました。できないことだけでなく、自分にできることは何かを意識して行動できるようにもなりました。
できないことはできるように、自分なりにいろいろと考えて仕事をしています。
当初は自己発信が課題でしたが、自分から発信することで、周りの助けを借りながら過ごしています。
自発的に行動することで、自信がつきました。できないことだけでなく、自分にできることは何かを意識して行動できるようにもなりました。
一番自信がついたのは電話対応ですね。最初は不安も多く間違いも多かったのですが、自分なりにどうしたらいいか考えました。当初はアドバイスされたことをメモに書いて振り返ることもありました。
今は電話の取り次ぎでどこにつなげばよいかすぐ対処できるように、あらかじめどう対応するか考えながら電話に出ています。たまに想定していないような電話が来ることもありますが、そういった内容の電話が来たら、相手の話を深く聞いてからつなぐなどしていき、これからもスキルアップと実践を積んでいきたいと思っています。
7
働き続ける上では何が大切ですか?
まずは無理し過ぎずないこと。それと、目標を決めることですね。
私の場合はRickeyクルーズのスタッフと一緒に3か月ごとに目標を決めていました。
無理し過ぎないためには、何かあれば上司や周りに相談することが大切だと思います。一人で抱え込まない事は大切です。
体力があることも大事ですね。私は事務系の仕事で、身体を使う仕事ではありませんが、働き続ける為には体力も大切です。働き始めてから体調不良もないですし、欠勤や早退もありません。
私は事務系の仕事で、身体を使う仕事ではありませんが、働き続ける為には体力も大切です。
まずは無理し過ぎずないこと。それと、目標を決めることですね。
私の場合はRickeyクルーズのスタッフと一緒に3か月ごとに目標を決めていました。
無理し過ぎないためには、何かあれば上司や周りに相談することが大切だと思います。一人で抱え込まない事は大切です。
体力があることも大事ですね。私は事務系の仕事で、身体を使う仕事ではありませんが、働き続ける為には体力も大切です。働き始めてから体調不良もないですし、欠勤や早退もありません。

8

これからの目標・夢は?
今よりももっとスムーズに電話取り次ぎができるようになることと、後から入ってくる人たちにも教えていけるような力をつけていきたいです。
また、自分でできるところをさらに伸ばして、できないところは改善したり工夫したり、時には周囲のお力も借りてして、過ごしていきたいと思っています。
夢は「今の仕事を長く続けること」で、そこからさらに一人暮らしをして自立した生活を送っていきたいと思っています。
後から入ってくる人たちにも教えていけるような力をつけていきたいです。
今よりももっとスムーズに電話取り次ぎができるようになることと、後から入ってくる人たちにも教えていけるような力をつけていきたいです。
また、自分でできるところをさらに伸ばして、できないところは改善したり工夫したり、時には周囲のお力も借りてして、過ごしていきたいと思っています。
夢は「今の仕事を長く続けること」で、そこからさらに一人暮らしをして自立した生活を送っていきたいと思っています。
9
就労先担当者さまから一言
当時、視覚障がいの方の雇用は木曽さんが初めてで、「視覚障がいのある方に事務の仕事をお願いするとなったとき、どこまでできるのか」はすごく考えました。パソコンや書類の文字の大きさ等、どのくらい見えて把握できるのかなというのは想像がつかなかったです。
実際に雇用して仕事をやってみると、意外と周囲と大きく変わらない程度にはやってもらえるんだなと感じました。
フォローすべきポイントは、渡す書類を大きくする、作業スペースをとるなどはあるにしても、パソコンの操作などはそこまで周りに劣っているわけではないため、「事務仕事もできる」という印象を持ちました。
配布物等に関しては、当初はこちらで見やすいサイズに拡大するなどしてきましたが、今はご自身で拡大することができています。
ハード面としては、PC画面も大きいもの(21インチ)を導入しました。視覚障がいの方の雇用を考える場合は、こういったツールを会社でも導入していかないと、当事者の方としては作業も進みにくいのではないかと思います。
最初のころは「何ができるのか」「難しいのでは?」という前提もあったのは事実ですが、「できるな」と思うことが色々な局面でありました。今ではそういう前提はなく「こういうこともできるかな?」といろいろとお願いしているところです。
長く働いていると、やれる範囲も見えてきます。今はいろいろな経験をしてきたことで、自信もついている部分もあると思います。新型コロナの影響から、病院には様々なところから電話が掛かってきますが、それもある意味鍛えられた機会となり、今では自信につながったのではないかと思いますね。
今ではそういう前提はなく「こういうこともできるかな?」といろいろとお願いしているところです。
当時、視覚障がいの方の雇用は木曽さんが初めてで、「視覚障がいのある方に事務の仕事をお願いするとなったとき、どこまでできるのか」はすごく考えました。パソコンや書類の文字の大きさ等、どのくらい見えて把握できるのかなというのは想像がつかなかったです。
実際に雇用して仕事をやってみると、意外と周囲と大きく変わらない程度にはやってもらえるんだなと感じました。
フォローすべきポイントは、渡す書類を大きくする、作業スペースをとるなどはあるにしても、パソコンの操作などはそこまで周りに劣っているわけではないため、「事務仕事もできる」という印象を持ちました。
配布物等に関しては、当初はこちらで見やすいサイズに拡大するなどしてきましたが、今はご自身で拡大することができています。
ハード面としては、PC画面も大きいもの(21インチ)を導入しました。視覚障がいの方の雇用を考える場合は、こういったツールを会社でも導入していかないと、当事者の方としては作業も進みにくいのではないかと思います。
最初のころは「何ができるのか」「難しいのでは?」という前提もあったのは事実ですが、「できるな」と思うことが色々な局面でありました。今ではそういう前提はなく「こういうこともできるかな?」といろいろとお願いしているところです。
長く働いていると、やれる範囲も見えてきます。今はいろいろな経験をしてきたことで、自信もついている部分もあると思います。新型コロナの影響から、病院には様々なところから電話が掛かってきますが、それもある意味鍛えられた機会となり、今では自信につながったのではないかと思いますね。


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Rickeyクルーズあすと長町
渡部 栄姫
Rickeyクルーズスタッフから一言
Rickeyクルーズあすと長町に通所しはじめた頃は、日報の確認依頼や、トレーニング中の不明点をスタッフに声をかける際に「今大丈夫かな…忙しいのでは…」「後にした方がいいかな…」と、なかなかタイミングがつかめず不安そうにされている姿が多くありました。
それから、見え方の特徴を把握し、働きやすい環境を一緒に整理する過程を通して自信を高め、木曽さんから自発的に発信していただける機会が増えたことが印象的でした。
仙台西多賀病院さまに電話をかけると、木曽さんが窓口となって電話応対をしてくださることがありますが、入社当初と比較すると、声の大きさや間合い、応対内容のスキルの高まりを感じます。
これは、助言いただいた内容をメモに取り、日々復習された木曽さんの努力あってのことですが、いつも近くで温かく見守ってくださり、的確なご助言をくださる職場のみなさまのお力も大きいと思います。
これからも、木曽さんの夢である「今の仕事を長く続けること」と、自立した生活に向けて、Rickeyクルーズあすと長町のスタッフや関係機関の方と一緒にサポートさせていただきます!
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関係機関の方から一言
視覚障害があると言うと「何もできないのではないか」と心配される方が多いので、就職活動の時には、自分の見え方について、できることやできないことについて、配慮してもらいたいことについてなどを自分自身で伝えられることが重要です。木曽さんが仕事の相談でアイサポート仙台へ来所された際に、それらがうまく説明できないようでした。
木曽さんには、仕事の実践的な訓練と就職活動の支援が必要と思い、Rickeyクルーズあすと長町様を紹介させていただきました。視覚障害があるということで受け入れを躊躇される事業所も多い中、Rickeyクルーズ様は快く受け入れてくださいました。
通所開始してからは、ご本人が早く就職をしたいという強い気持ちでトレーニングに取り組み、少しずつ自己理解を深めていかれたようです。
その結果、無事就職することができ本当に良かったです。
就職が決まったあとに、Rickeyクルーズでの定着支援に同行し、仕事を見学させていただきました。木曽さんがとても安心した様子で、また、前向きに仕事に取り組んでいました。
それは、渡部さんが、ご本人と企業側の双方から話を聞き、お互いの理解を深めるために対応されているからと知りました。このような定着支援があることで、ご本人も企業も安心して、仕事をしていけると思いました。
視覚障害者の就職は厳しいのが現状です。しかし、木曽さんが就職できたように、一人でも多くの方が就職できるようアイサポート仙台でも関係機関とともに支援していきたいと思います。